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世界の2大建築賞を受賞
世界の2大建築賞を受賞
プリツカー賞受賞でアメリカの仕事が増え始めた
今回、インタビューのお願いで連絡をしたところ、東京にいらっしゃるのが月に2日位だと聞きました。海外での仕事が多いのですか。
確かに8月から9月は激しかったんです。今年は日本の現場に慌ただしいのがいくつもあって、日本の現場と海外と両方です。
プロジェクトの数は日本と海外ではどちらが多いのですか。
海外の仕事といっても今はシンガポールと台湾に限定されています。この2か月でやたらに多かったのはレクチュアです。今年は元気だったんで、珍しいところに行けるうちに行っておこうと思って、南アフリカまで行きました。その他にソウル、中国、そしてもちろん台湾。それとハワイで仕事が始まって、それは楽しいんですけれどね(笑)。
そうすると海外に行くのは月にどれくらいの頻度ですか。
この2、3か月はほぼ毎週ですね。頼まれると義理でなかなか断れなくて…(笑)。
プリツカー賞の受賞者ですからですね。受賞、おめでとうございます。
ありがとうございます。
伊東さんは覚えていないかもしれませんが、プリツカー賞受賞の2、3年前、世界文化賞の受賞パーティの時に、「次はプリツカー賞ですね」と僕が言ったら、伊東さんは「僕はアメリカでプロジェクトをやっていないからダメだよ」と言っていました。僕はそんなことは関係なく受賞されると思っていましたし、実際そうなりました。そしてすごいのが、日本からは丹下(健三)さん、槇(文彦)さん、安藤(忠雄)さん、SANAA、伊東さん、坂(茂)さんがプリツカー賞を受賞していて、しかも師匠と弟子の受賞は、丹下健三&槇文彦についで伊東さんと妹島さんで、世界では他にいないんです。これはスゴイことですよ。
そうでしたか。
プリツカー賞を受賞したことで仕事は増えましたか。
今、ハワイでリゾートの仕事を始めたんですが、それはプリツカー賞の影響があるかもしれないですね。アメリカのクライアントだし。仕事はそんなに増えないですけれど、レクチュアの依頼はやたらに増えました(笑)。
仕事はこれからですね。そうするとますます健康に注意しないといけませんね。アメリカでのプロジェクトはそのハワイのリゾートが最初になりますか。
そうですね。
次は本土ですね。
本土では住宅を1件頼まれているんですが、まだこれからです。
アメリカの仕事が徐々に進行しているんですね。ではまず伊東さんが建築家になったきっかけを教えてください。
その質問が一番苦手な質問です(笑)。全然積極的な理由がなくて、成り行きなんです。僕は東大以外の大学だったら、入学の時に決めなくてはならないから、建築に行っていないと思うんです。
高校の時には建築とは思っていなかったんですか。
思っていません、全然。東大に入ったのは理一かなというくらいで、その時にも工学部系のほうが合っているかなと思っただけなんです。だから電気通信とかそういうところを思っていました。ところが当時電気通信は点が高くて、駒場で遊んでいたから、行けるところが限られていて、その中だったら建築かなみたいな、そういう成り行きです(笑)。
その時に伊東さんが建築を選んでいなければ、日本には伊東豊雄という文化がなかったんですね。
とんでもない。
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