大いなる建築的野望
大いなる建築的野望
今後は国内公共建築と海外建築を目指す
事務所を隈事務所のように大きくしたいと考えていますか。
今のように少数でやっていて最上級と考えると2、30名位の事務所にはしたいですね。
そのくらいになると大きな規模のものができますね。では個人的な話を聞かせてください。先ほど安藤さんの話がでましたが、日本の建築家で影響を受けているのは。
大学に入った最初は安藤さんに思いっきり強く影響を受けて、その上で隈さんや妹島さんに繋がっていったという感じですね。
海外にはよく行きますか。
学生時代には旅行で行ったり、今は仕事のついでとかですね。
海外で好きな建築はありますか。
衝撃を受けたのは、大学院の最後に卒業旅行で行ったときに見たヘルツォークの「シグナル・ボックス」で、あれはただ現象的なというか皮のデザインではあるんですけれど、こういう建築のつくり方もあるんだなと。雑誌では見ていたんですけれど、それをその場で見ると衝撃的でした。僕はもっともっと小さいものだと思っていたんです。小さい建物ではあるんですけれど、それなりの規模でやりきっていることが、ある種衝撃的でした。普通の窓がどこかにあったりするわけでもなく、グルグルに銅板が巻かれていました(笑)。徹底してコンセプトを通す強さを感じました。あれがいい建築かどうかは別にして、やりきる強さに衝撃を受けたんです。
そう言われてみると確かに普通の建築ではないですよね。建築家はそういうふうに見るのですね。建築以外に好きなことは。
淵上さんのインタビューを読むと皆趣味がないと言っています(笑)。僕も実際に趣味はないんです。ないんですけれど、お酒が好きなんですね。それをひとつの趣味と言ってもいいくらいに、ウイスキーとかにはハマっていて、結構スモーキーなものを飲んだりしています。家にはいろいろな種類のウイスキーのボトルがあるんです。節度ある飲み方はしているんですけれど、夜な夜な飲んでいるんです。
僕と同じウイスキー派なのですね。スモーキーなシングルモルトが好きなんですか。
ラフロイグとか、もう少し抑え気味なところではボウモアとか、アイラではないんですがタリスカーとか。ある仕事でウイスキーが好きだという話をしていて、それがウイスキー関係の仕事に繋がっているものもあります。
いいですね。ではこれからやりたい建築はありますか。
今クロアチアに仕事があるんですけれど、海外で建築としてやりたいという気持ちがあります。また、日本で商業的な民間の施設が多いので、どこかで公共建築を1回ものにしないとダメだろうと思います。
日曜日にも事務所に来てしまうほうですか。
いや、日曜日はちゃんと休めているかもしれないですね。昔は忙しくなってくると、来ていましたけれど、僕自身も成長していますし、スタッフも成長しているので、時間がそれなりに読めるようになってきました。
ちゃんとファミリーサービスはしていますか。
そうですね。それでもある部分では家庭を顧みない部分が強いかもしれません。
今後の活躍を期待しています。今日はありがとうございました。
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