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T:「ヤオトン」は実際にやっていたんですが、キャンセルされてしまいました。 K:その3つはできていませんね。
T:山本(理顕)さんなどといっしょにやっていました。 K:でも中国政府の方針が変って、法律が変わってできなくなってしまいました。
T:あれはまだできていません。ただあれはあの中の「ウナギ」(設計:千葉学)と「カド」(設計:阿部仁史)はできています(笑い)。でも「旗」だけはできていないんです。 T:決まっていません。“東京ハウス”はBoo-Hoo-Wooの岡崎(泰之)さんが「敷地のタイプで新しい企画をやりたいんだけれど」と言うから、「それはすごくいい」と僕も言ったし、多分阿部さんもそう言ったし、千葉さんもそう言ったんじゃないかな。それで特に「旗竿は入れたほうがいいよ」と言ったんです。というのは東京でしかあまりお目にかかれない敷地の形だから。関西に行くと細長く切ってしまって、こういう敷地割をしません。こういう東京固有のやり方を元にした企画になるといいと。“東京ハウス”はグッドデザイン賞の金賞をもらっているんです。 K:ただ「旗」については私たちの選択の仕方がひねり過ぎていたんです。 T:ハハハハ。 K:アメリカでふたつ住宅があります。それは日本と同じようにお施主さんが頼んできたものです。 K:敷地はすごく広いですけれど、建物は小さいです。すごく大きな土地を買って、日本のような小さな家を建てたいということで頼まれました。 K:裏庭に工房と貸スタジオをつくりたいと。アメリカの中でもいわゆるアメリカの住宅ではない形式ですね。それからスイスでも日本の戸建て住宅に関心がすごくあって、もっと個人が戸建て住宅を持てる可能性を探りたいというコンペがあって、それに出した案を今回の展覧会に出展しています。 T:コンペはダメでしたけれど。あとは天津が進行していたんですが、これも途中でキャンセルになってしまいました。あとはポルトガルのシルベスというところで、2008年くらいから本格的に動き出すんですけれど、提案はもうしてあります。これも住宅です。海岸線が今観光ですごく賑わっているんですが、このシルベスという町は観光の後方支援をしようという方向で今動いています。例えば3家族くらいが観光に来て泊れるような家を建てて、冬はアーティストがひとりでそこを全部占領してスタジオとして使うような、そういう季節ごとに主体や人数、住み方も変ってもいいようなデタッチド・グループド・ハウスみたいな新しい形式が求められていて、それを提案しています。シルベスという町が計画地を本格的に開発する手はずを整えていて、2008年に実施設計を開始したいと言っています。
T:地下と屋根裏があるといいと言っているのはバシュラールです。 T:そうです。地下と屋根裏があると、建築としてユニバースがバッチリできると。確かにそうだと思います。小さなスペースの中にできるだけいろいろな場所をつくろうと思ったときに、地下も屋根裏も圧倒的です。要するに地面に接しているのと空に接しているというのは、非常にスペースのキャラクターをつくるんです。僕らは自分たちでゼロからデザインするというよりは、そこにあるものを利用するのが好きなんです。 T:でもそれはやめました。もうこれからはやらないと思います。 T:一時期続いたんだけれど、階段が真ん中にくると結構スペースを取るんですね。 T:回遊はできるんだけれど、階段を見ながら住むみたいになってしまう。それで「アコ・ハウス」では階段を真ん中から外して、全部壁面に寄せています。 T:時と場合によるということじゃないですか。 T:街に対してのコミュニケーションということを考えています。 T:でも最初は建蔽率を小さくしようと思ったわけです。まわりに引きを取ると、3層積まないといけない。そうすると高さが必要になるじゃないですか。斜線制限を切られてしまうのはイヤだから、ちょっと埋もらせたんです。建築基準法の中にちょうど僕らが設計を始めた頃から、地下の容積緩和というのができて、そういうメリットを使おうと。あとは軒の出1mまでは建蔽率に入れなくていいとか、そうものの裏を書きたいというのとバシュラールと両方があるんです(笑い)。 |
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