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●インタヴュー1
相手:陳忠(1969年西安生まれ、2002年より泰禾集団にて総建築師を務める)
場所:国貿ビル斜向かいの招商局ビルにある北京泰禾房地産開発有限公司のオフィスにて
日時:2005年3月8日
泰禾集団とは、福建を中心に業績を上げてきた香港系のグループで、福建では投資、不動産開発、鋼鉄製品、内装などをてがける8つの子会社を傘下にもつ規模にまで発展している。彼らが北京で初めて手がけたプロジェクトがこの「運河岸上的院子(以下、「運河岸」)」。その泰禾集団で2年余前より総建築師を務めてきた陳忠さんにインタヴューした。
林:泰禾集団はもともとは福建で業績を上げていたと聞きましたが、陳さんはそのころから泰禾にいらっしゃったのですか。
陳:いましたが、短い期間でした。主には北京でのこの「運河岸」プロジェクトからの参与です。
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陳忠氏
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林:泰禾が北京市場に食い込もうと考えたのは、どういうきっかけなのでしょう?
陳: 泰禾は香港資本の会社で、私有企業、中国国内では民営企業と呼ばれるものです。香港では毎年、北京のプロジェクトにデヴェロッパーを誘致するための「京港招商会」という催しがあります。プロジェクトは北京市長が自ら引導役となって持ち込んでくるものです。2000年にこれが開かれた際に、当時の北京市市長、現在は書記になっている劉 氏が香港に赴いて、泰禾の董事長とこのプロジェクトの投資・開発の協議を結んだのです。
林:その時にすでに郊外型一戸建て住宅の開発として決定していたのですね?
陳:はい。協議を結んでから、北京に来てその土地を見ました。通州区のその場所は運河の北側にあって、環境もなかなかですし、交通も市内から直通の京通・京哈高速道路があり、京哈高速の2つ目の出口に位置しています。市の中心からの距離も25分程度です。さまざまな条件を総合的にみても、低密度の住宅地を建てるのに好都合でしたし、当時の国内では、住宅の高級化をめざす発展の動きがありました。
市街地では住宅の密度が高く仕事には便利でも、環境などの面で郊外にはかないません。ですから、実際は多くの人が郊外に住みたがっているのです。その土地の開発に着手したのもそのためで、去年の9月に販売を始めました。
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全体配置図。下(南)が運河、蛇行した街路に戸建住宅が張り付く計画。中に小さな水路も循環している。中央の並木沿いに張永和氏、艾未未氏、松原弘典氏、王永剛氏の4人のデザイナーが手がけたモデルルームが建てられ、南の大運河に沿ってアジア各国の12人のデザイナーたちが腕を競う「十二大宅」(十二の屋敷)が並ぶ予定。
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林:一帯は全くの農村地帯ですが、「運河岸」のあった場所はもともとどういった土地だったのですか?
陳:規劃局の指標では容積率が1を超えてはならない、そういう規定のある土地でした。もともとは村と畑が広がり、農民たちが住んでいました。彼らには全て期日までに立ち退いてもらいましたが。別の場所に彼らのための新しい家を建て、元の土地と交換したのです。
林:南方から北京に進出したということでは、いろいろと困難もあったのではないですか?
陳:北京で初めてのプロジェクトでしたから、いくつかの困難もありましたが、外から来た開発業者ならどこもぶつかるような問題ばかりだったといえます。法規は同じ普遍性のあるものであっても、場所が違えば、習慣、ルールも違います。それらに適応するためのプロセスを経なくてはなりませんでした。
林:もっとも突出した違いは何でしたか?
陳:まずは、環境と気候ですね。それから文化が異なります。環境、気候の差は、直接には建築技術の差につながり、文化の差は消費者心理の違い、求めるものの違いに影響します。気候の違いが生んだ問題で特に主だったものは、断熱や保温の問題です。これらは、デザインの過程で改善していきましたが。我々は南方のプロジェクトでは南方の設計者を使い、北方では北方の設計者を使うことにしています。このプロジェクトでも最終的には現地の人々を起用しましたから、彼らが様々な問題の解決法を示してくれました。我々のいう北方の設計者とは北京で長期にわたり経験を積んだ人のことです。
林:消費者心理の違いとは、具体的にはどんなものですか?
陳:消費者心理の違いについては、北京には主だった特徴があります。まずは「京城文化(都文化)」をめぐるもの。北京は「六朝の古都」つまり六つの王朝が都を置いた古都だけあって、その住民は見識が広く、要求も普通の南方の都市より高い。南方の人の方が一般的に現実的です。南方であれば、性能と価格のつりあいがとれていれば十分で、つまり実用主義一本筋なのですが、北京の人々にはそれに加えてより高度な文化的欲求があります。ですから、南方と北方では建物が全く違った様子をしているのです。
林:文化的欲求とはどういう意味ですか?
陳:人々はただ快適に住めればいいのではなく、身分、地位などで代表される自分の価値が建物に反映されているかに重点をおき、自らの個性を住宅で表したがるのです。我々が扱うのは、高級一戸建て住宅という消費能力の高い人々のための物件でしたから、これは特に重要でした。
林:当初はスペイン風の住宅にする予定だったと聞きましたが?
陳:初期には南方の建築家にデザインを任せていましたから、異国的な特色を市場での競争力にしようと思っていたのです。しかし、気候、環境、人の習慣の違いに気づき、やはり当地のデザイナーによる現代的なデザインを現代の人々に提供するべきだ、と考えはじめました。
北京は自己顕示欲が強い都市です。文化都市ですから、自信があって意識も高い。ですから、なぜ北京人が外国の家に住まなくてはならないのか?という結論となるのです。もしスペイン風の家に住みたいなら、スペインに行って家を買えばいい、というわけです。
林:ではなぜ「院子(中庭つきの住宅)」という概念を選ぶことになったのですか?
陳:それは我々が選んだ設計者のグループと関係があります。我々がプロジェクトのために選んだのは、国内、更にはアジアでトップクラスのデザイナーたちです。「非常建築」の張永和氏が設計総監で、芸術家の艾未未氏が芸術総監です。そして松原弘典氏、台湾の 書章氏、シンガポールの莫 氏、マレーシアの楊経文氏などです。
林:どんな基準からこれらのデザイナーを選んだのですか?
陳:それにはプロセスがありました。エージェントが北京の不動産会社でした。彼らが北京の市場についての優れた考えを提供してくれたので、われわれもすぐに北京市場の特徴を理解できたのです。また、利用のしやすさから考えても、現地のデザイナーはやはり便利です。われわれも、能力のあるデザイナーの力を借りることで、市場の競争力を確保するとともに新しいものを生み出す力を高めたかったのです。それこそが北京の顧客の、「自らのステイタスを表現したい」という要求に結びつくものだと考えました。
北京は文化的な古都でありながら、新しいものに対する受容能力がとても高い。CCTVの新ビルや国家歌劇院、オリンピック施設の例を見てもわかるように、北京は世界でも最新のデザインを受け入れることができる都市なのです。
林:では、「院子」とは、具体的にはどういう概念なのですか?
陳:ここでは、通常のマンションなどと異なる独立した住宅、という意味があります。西洋住宅における独立した住宅では、建物の外側に空のスペースや園林がありますが、中国の場合は中間に空き地があり、周囲は同じ住宅が囲んでいます。「運河岸上的院子」においては、この両者をうまく結合できればベストだと考えました。そうすれば土地の効率がいい。このプロジェクトでは容積率が0.3です。これは低いとも高いともいえるでしょうが、理想的な一戸建ての邸宅としては、やはり少し高めです。密度が高めだということになると、土地の利用率はとても重要な問題となってきます。
北京の四合院の有利な点は、限られた土地の中で、空き地が非常に大きな価値を発揮することです。かつての四合院では、年越しのお祝いをはじめとする様々な活動を中庭で行いました。北京の四合院はとても実用性が高いのです。これは、庭は鑑賞用が中心となる西方と大きく異なる点です。
ただし「運河岸」では庭も建物内もどちらも完全に四合院的というわけではありません。内も外も現代的なデザインを含んでいます。我々は四合院の「形式」でなく「精神」をとりいれただけなのですから。
林:「運河岸」が備える四合院の精神とは何ですか?
陳:我々が取り入れたのはは空間の形であって、外側のスタイルではありません。現代的な材料を用い、平面上の配置についても、現代の生活モデルを取り入れています。
林:プライバシーについてはどうですか?
陳:それに関しても、西洋においては庭は開放的で、他者と共に享受するものという性格がありますが、北京の四合院では完全に囲んでしまう。これらを参考にした上で、「運河岸上的院子」では、その中間をとっています。庭の周囲に高めの障壁を設け、外部との遮断性を保ちつつも、過度に密閉するのではありません。この障壁には「軟」「硬」の2種を使っています。「軟」とは密集した竹や灌木など、植物を用いたもの、「硬」とはレンガなどを積み上げたものです。
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全体的に低めに設けられた障壁。写真は竹と灌木を使った例。
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林:デザイナーは、アメリカ籍の張永和氏の他は、日本、台湾、シンガポール、マレーシアと、アジア各地の出身の人々が集められています。これはどういった基準からですか?名前の構成といい、デザイナーの国際性といい、数年前にSOHOチャイナが万里の長城のふもとに開発した「長城脚下的公社」を意識しているのでは、といった意見も聞きますが?
陳:「長城脚下的公社」との類似は全くの偶然でしょう。「長城脚下的公社」との違いはやり方、考え方の違いからも明らかです。彼らは飽くまで芸術性を追及していますが、私たちが最も念頭においているのはやはり市場。我々の創造能力も市場、地域文化としっかり結びつくことが求められています。
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「長城脚下的公社」(Commune by the Great Wall)の集会施設部分。SOHOチャイナがアジアの12人の著名建築家を結集してデザインを依頼。張永和氏をはじめ、日本からは坂茂氏なども参画している。2002年にはヴェネチア・ビエンナーレで受賞。万里の長城のふもとに位置し、現在はリゾート用ホテルとして開放。
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林:デザイナーの方々が「運河岸」に取り組まれたとき、すでに建物の外郭はできていたそうですが、具体的にはどの段階からデザイナーの創意が織り込まれていったのですか?
陳:建物の骨格を決める構造や設備の設計は終わっていました。ただそれを変更しない範囲で各デザイナーに外壁の素材や窓の位置、室内設計、庭の外構部分の設計をすべてお願いしました。モデルルームこそが市場に我々の商品の特質を売り込むためのもので、我々の商品がもつコンセプトを集中的に表したものです。
モデルルームのデザインとは、通常ならば室内のみの設計ですが、我々は違います。デザイナーには室内空間だけでなく、庭園・外構空間をも同時にデザインしてもらいました。室内と室外とを総合的に考慮してもらったのです。有限である室内の空間が屋外の無限の空間と結びつくことで室内と室外の空間が一体となり、空間が無限に広がることを希望してです。
しかし我々はデザインの個性については関与しませんでした。無理に4つのデザインを統一するようなことはしなかったのです。デザイナーの個性を生かすことで、市場の様々な要求に応じることを考えました。なぜならデザイナーたちには各自の生活経験、設計理念、背景がありますから、それらがそれぞれ異なる消費者層と結びつけば、消費者層の幅はぐんと広がるからです。
林:では、完成している建物の屋根は少しずつ違う形状をしているようですが、これは誰が設計したのですか?
陳:張永和氏です。
林:「運河岸」の住人にはどんな人々を想定したのでしょう?
陳:いわば「両生類」とも呼ぶべき人々です。つまり、国内にも国外にも生活や仕事の基盤があったり、国外から帰国してきたタイプで、外国の事情も中国の事情もよく理解しており、欧米の生活もある程度体験している、目が肥えた人々ですね。我々の物件はそんな人々に人気です。
林:なぜ彼らを対象に選んだのですか?
陳:今回のプロジェクトに関しては、営業上の難易度と圧力が高かった。交通や環境の点で有利だとはいえ、物件の地理的な位置については、北京人の伝統的観念を考慮すると決してベストの場所ではありませんでしたから。
林:北京の人々は都心の西北に住むことを好むからですか?
陳:そうです。北京市の西北部にはかつて皇室が所有していた園林も多く、環境指数が高い。また都市化の水準も東部より高いです。北京人の多くは香山、西山付近などの都の西北部に邸宅を構えることを理想としています。さらにまた、北京の東北に延びる京承高速(北京と河北省の承徳を結ぶ高速道路)沿いの順義区一帯などは、十数年前から重点的な開発が進められており、生活設備やインフラも整っています。それに比べると、「運河岸」のある通州県の条件は決して有利なものではありませんでした。
林:だからこそ、「運河岸」のターゲットは、風水や伝統的観念にとらわれない、国際的、現代的な視野、価値観を持った人々が好ましかったわけですね?
陳:はい。革新的なデザインを起用することで市場での競争力を高めようとしたのも、欠点を補って長所を際立たせようとしたからです。
林:その一方で「運河岸」は北京の東部を開拓するという役割も担っていたようです。もっとも通州県でも、20代の若者さえ手の届くような安価なマンションについては、住宅の開発が進んでいるようですが。
陳:確かにそうです。しかし、我々が目指すのは通州でトップレベルの独立住宅でした。実際に今のところ「運河岸」は通州区で最高級の住宅ですし、また2004年の北京における最も代表的な高級住宅の一つです。
林:地理的特徴といえば、「運河岸上的院子」のある一帯は芸術家が集中して居住する「宋庄」とも隣接していますが、こういった条件も有利に活用されると聞きました。将来は芸術品の転売も行われるとか。モデルルームに隣接して、「鉄皮」(敷地の一角にすでに建設していたスペイン風の建物を亜鉛鉄板(=中国語で鉄皮)で覆って展示空間に改造したもの)では芸術作品の展示も行われています。
陳:ええ。宋庄に近いという条件はこの地域のメリットの活用という意味からも重視するつもりです。我々の提供する商品自体にも、芸術と生活を結合させるというコンセプトがあります。人の生活には美しい理想や芸術的体験が不可欠だという考えからです。芸術と居住空間を結び付けたい、と我々は思っているのです。
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(左)宋庄は北京にいくつかある芸術家村の1つ。レンガ造りの農村風の平屋が広がる一帯にアーティストたちのアトリエが散在。ギャラリーも2、3ある。
(右)「鉄皮」と呼ばれる建築群。艾未未氏のアイディアを採用。
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林:4つの「鉄皮」でのアート作品の展示は今後も行っていくのですか?
陳:我々の目的はアート作品の展示を行うだけではありません。なぜなら、我々のいう芸術とは全て「居住」または「空間」と関係があるもので、細かい芸術的要素は、モデルルームの中に集約されているからです。「鉄皮」での展示は一時的なものに過ぎません。
9棟の「鉄皮」の展示棟は艾未未という芸術家のアイディアをもとにしたものですが、4棟を芸術展の展示スペースにしている外、1棟は応接ホールに、1棟は事務所になっています。ただこれらも固定的なものではなく、いずれは他の用途に使われることでしょう。鉄板の殻をとって、1つは小規模の集会所にし、残りは住宅にして販売する可能性が高いです。
「運河岸」にはもう1つ1万平米以上ある大集会施設ができます。デザインは張永和氏です。ここで芸術の催しや住民へのサービス、不動産管理や事務などを行っていく予定です。
林:本来の販売対象は働き盛りの方々ですか?実際に購入を希望している客層は、事前に想定したものと同じですか?
陳:はい。予想と大体同じです。特に毎日出勤する必要のない私営企業主など高級なホワイトカラーが多く訪れています。まだ実際に購入してはいませんが、買いたいという意向を示している人々の中には、文化界の有名人なども多いようです。俳優や歌手など芸能界のスターも多く、著名歌手の艾敬なども、その一人です。我々の物件は彼らの高級志向にマッチしますし、芸能界には世界各国へ行って視野が広くなっている「両生類」が多いですからね。
林:1平米当たりの販売価格はどれくらいですか?
陳:1,500ドルです。北京では最高より少し下回るだけです。北京市場において我々の目指すレベルがまさにそこなのです。
林:プロジェクトを進める際、日本の著名デザイナーの考え方も参照されたと資料にはありましたが?
陳:具体的なものではなく、直接的には関係ありません。ただ、日本も中国と似て古い伝統文化があり、アジアと西洋をいかに結合させるかという問題を共有していますから、安藤忠雄氏やその他の日本の建築家の作品は、その点では参考になるでしょうね。
林:最初はスペイン風の住宅を建てられたということですが、建て直しには当初予定していなかった莫大な資金がかかったのではないですか?
陳:デヴェロッパーのすべてが考えるのは投入した資金がどれだけ報われるかということ。投資をする結果、物件の商品的価値が増し、新しいものが生まれるのであれば、それだけの見返りがあることになり、無駄とはいえません。我々は当初、市場の理解に問題があった。誤った認識はどうしても改めなくてはならなかったのです。その過程で、北京の市場が良く分かるようになったのですから、改築に費用をかけたのは学費を払ったのと同じようなものです。無駄だったわけではありません。最初期のものは実験的な建築だったわけですから。
林:北京の都市建設において、デヴェロッパーはどんな役割を担っていると思いますか?
陳:デヴェロッパーの役割はどんどん重要になっていると思います。国家の政策としても、民営企業、私営企業の作用をより重視していく傾向にありますから。我々の責任も重く、我々のプロジェクトの結果生まれた環境、建築の質が現地の一般の人々や政府に対して申し訳の立つものか。そして、何より自分に申し訳の立つものか。この二つが重要だと考えています。このどちらが欠けても、企業は長くはやっていけないでしょう。
林:通州区の政府はどのような開発を望んでいるのでしょう?
陳:政府は開発を大きく支持し、デヴェロッパーが牽引役となった地域の改革を強く希望しています。今、通州区は若手の人々のためのベッドタウンとして開発が集中しています。市の中心に集中している、居住空間にかかるプレッシャーを分散させたいと考えるからです。しかし、郊外でも同じレベルの物件だけでなく、様々なタイプの不動産がなくてはならない。そこで、高級住宅をぜひとも開拓しなくてはならないのです。
林:「運河岸」の開発が終了した後はどんな目標がありますか?
陳:今後はプロジェクトの規模を拡大し、物件のタイプも豊富にしたいですね。また周辺地域にどんどんと作用を及ぼしていきたいです。住居自体の規模が拡大すれば、それに呼応して生活に必要な様々な商業施設も増えていくでしょう。それは「運河岸」の住民だけでなくその周辺の住民にも大きな変化をもたらすはずです。
現在、我々は「運河岸上的院子」に隣接する一帯の開発計画を練っているところです。単なる居住地区としてでなく、より多様化した用途にと考えています。
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