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●インタヴューの前に―北京で徳式生活
ペキンは現在環状線が六重にまわっていて、住んでいると四環の内側くらいまでが市域、四環の外側だと郊外という実感がある。五環までくると建物より道路が目立つ感じだ。また大まかに言って大使館のある東側は外国人が多く高級なイメージが、大学の集まる北部は早くから整備され学術的なイメージが強い。結果的に南、西側はどちらかというと庶民的な地区だったり未開発だったりするところが多い。
以前から西四環を車で通ると内側に細長い窓が並んだカラフルな住宅地区があるのが気になっていた。市西部は開発が遅れていて、四環のこのあたりになるとところどころ大きな一画が突然住宅開発されていたりゴルフ場になったりして茫漠とした感じがある。その中で突出して目立つこのカラフルな物件が、今回紹介する「北京印象」という住宅地区である。
四環から見ると「北京印象」という大きな看板が建物の上に載っていて、足元に貼られた広告には「徳式生活(ドイツ式生活)」と大書きされている。特に目立つのは外壁の色と縦長の窓。カラフルな色で外壁が塗り分けられている。住棟のヴォリュームも変わっていて、マッチ箱の並行配置でなく低層棟と高層棟が貫入したような形をしている。外壁の色の塗り分けがヴォリュームの分節を強調している。窓は細長い掃出し窓が多用されているのが北京の他の住宅とはだいぶ異なった印象を与える。
すでにこの夏に竣工した物件で、取材時には住人の入居が始まってからすでに3ヶ月ほど経過していた。完売はしていないので住区内に販売ルームが置かれ、空いている住戸のいくつかがモデルルームとして利用されている。資料を見るとドイツのミュンヘンに拠点を置くOtto
Steidle(http://www.steidle-partner.de/index.htm)の事務所が設計に関わったことがわかった。デヴェロッパーを介して、中国側の設計事務所の担当者と実際の住人を紹介してもらうことができた。今回はこの2者へのインタヴューを通して北京の「徳式」住宅について考えてみたい。
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