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幅広い活躍
   世界の建築シーンにコスモポリタン的に登場するフットワークの良さ


カラーコーン
カラーコーン
撮影:MAKOTO SEI WATANABE/
ARCHITECTS' OFFICE

次に建築以外の活動について聞かせてください。「ニューデザインパラダイス」というテレビの番組に出演していましたね。

カラーコーンのデザインですね。どこにでもあるものですが、みんな同じ形です。簡単容易で注意を引く、という機能を果たすには、あれがベストの解かなという疑問から考えていきました。光と影の効果で視認性を増し、折り畳みで可搬性を良くしています。


あれはテレビ局からいきなり頼まれたのですか。

番組のプロデュースをしている人たちからメールが来ました。


渡辺さんが建築以外の領域でも作品をつくるということを知っているのでしょうね。

そうですね。


展覧会、公演などで海外によく行くことが多いと思いますが、今までにどんなところに行きましたか。
バルセロナでのレクチュア時
バルセロナでのレクチュア時
撮影:


グラーツ展 RIBBONとFIBER WAVE 2
グラーツ展
 RIBBONとFIBER WAVE2
撮影:MAKOTO SEI WATANABE/
ARCHITECTS' OFFICE

モレーリアでのレクチュア時のサイン会
モレーリアでのレクチュア時のサイン会
撮影:MAKOTO SEI WATANABE/
ARCHITECTS' OFFICE


結構多いですね。先月はバルセロナに行ってきました。


バルセロナでは何を。

レクチュアと対談をしました。アルセロール・ミタルという、世界最大の鉄鋼メーカーが主催で、鉄骨造の作品のことをしゃべらなくてはいけない。RCの作品には触れないでほしいと(笑い)。


その他にはどこへ行っていますか。

その前のレクチュアはドイツのミュンスターでした。レクチュアをした都市の全部は覚えていませんが、ヨーロッパだとミュンヘン、オルレアン、ロンドンとグラスゴー、ポルトガルのカスカイス、ヴェネチア、リンツ、グラーツあたりでしょうか。


グラーツ工科大学ですか。

ピータークック設計の「クンストハウス」で大規模な現代アートの展覧会の構成と出展をしたので、その時のレクチュアです。ヨーロッパ以外だと、メキシコのモレーリア、カルカッタ、台北とかです。それと、コンペの審査員をしたのは、クロアチアのザグレブ、トリノの超高層の実施コンペとミラノのアイディア・コンペ、台北市の公園などです。


フットワークがいいですね。そういう対外的な活動の話が来た時には断わらないで引き受けるのですか。

もちろん中身によります。大学からの依頼は多いのですが、なかなか行けません。今年もオランダのデルフト大学とニュージーランドのウエリントンの大学、それと台南、台中と、中国の南京の大学の依頼に応えられませんでした。これからインドのムンバイとプネ行きで、それにインドが他に後ふたつとメキシコの大学の依頼を検討中です。

謝礼はどうですか。

かなりある場合から交通宿泊だけの場合まで色々です。ヨーロッパ内の移動ですと、札幌東京間程度ですから、呼ぶ方はどうもその程度のお手軽感覚で、往復実質2日半かかるという意識が希薄のようです。大学や学会だと時にはボランティアもあり得ますが、企業がスポンサーの場合は、他の方々のためにも、きちんとした対価を標準にしたいですね。


でも偉いですよね。日本人ではそういうコスモポリタン的に活動をする人が少ないですから。

なかなかタイミングや条件が合わなくて、受けた依頼のうち、実質3分の1以下しか応えられていないと思います。


台湾のオフィス
台湾のオフィス
撮影:MAKOTO SEI WATANABE/
ARCHITECTS' OFFICE

メルボルンのモニュメント・アート
メルボルンのモニュメント・アート
撮影:MAKOTO SEI WATANABE/
ARCHITECTS' OFFICE

海外では何かプロジェクトをやっていますか。

台湾でオフィスが実施設計中で、他に野外劇場が基本設計段階です。後はメルボルンの港でモニュメント・アートの指名コンペに入ったのですけれど、あちら側の内部調整がなかなかうまくいかなくて、今また条件を変えたスタートを待っているところです。


建築家は将来こういうものをやりたいというのをもっていると思うのです。予算は考えないで突拍子もないもの、何かありませんか。

それは、言葉よりスケッチで答える方が早いかもしれませんね(笑い)。


例えば宙に浮く幼稚園とか。

淵上さんが言われるように建築への制約で一番強いのは、土地と重力です。そのふたつのうち土地の方は予算が潤沢にあれば変えることもできます。好きな敷地を選んでいいよと言ってくれれば。でも、重力は無理です。無理であれば、それをキャンセルするものをつくりたいですよね。軽いものが浮いているのは当たり前であって、風船を浮かばせても、それはそれで面白いけれど、それ以上ではないし、意外性がありません。だから巨大な重いものが浮いているというものをつくりたい。


重力を超えたものをやりたいと。リニアモーターカーは浮いていますけれど、ああいう感じでピロティが浮けばいいのでしょう。

いいえ、もっと。100m位(笑い)。
そして、動かないというのも建築の制約ですから、動いて流れて形が一定しないものもつくりたいですね。流体都市。


  
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